Interview 社員インタビュー 15 | 三菱電機ビルソリューションズ株式会社

Interview: 15

世界中に当社製の
昇降機をもっと

井上僚太: 2018年入社
海外事業統括本部
マーケティング第一部
アジアグループ

大学では、文学、言語学の観点から英語を学び、1年間の留学も経験した。習得した英語を使って、海外に関われる仕事を探して就職活動を行っていた。業界を幅広く見ていく中で、人々の生活に役立っている昇降機の存在に興味をもった。そして、豊富な海外ネットワークを持っていることが決め手となり、入社を決意した。

Section 01

英語を使って、
海外販売会社を支える

マーケティング第一部は、現地で活動をする海外販売会社の経営基盤を強化することにより、世界での当社昇降機シェアの拡大をミッションとする部署です。前線は海外販売会社の営業部門であり、私たちはその支援をすると考えるとわかりやすいかもしれません。私の担当は、ベトナム、シンガポールの2ヵ国で、ローカルスタッフと英語によるコミュニケーションを行っています。技術面というよりは、価格面や営業面での支援がメインとなりますので、案件に対する見積り金額の算出や販売価格設定の支援、年度計画の立案などが主な仕事内容です。私が対峙する海外市場の特徴として挙げられるのは、日本よりも価格競争が激しいという点です。そのため、新規受注の場合は収益が減ってしまうことが多くあります。しかしながら、昇降機は「販売するだけで終わらない」という性質を持った製品です。保守契約やリニューアルなど、納品後の戦略を海外販売会社とともに考えていくことが面白いポイントだと思っています。

Section 02

現地の気持ちを汲み取ること

私たちは、海外販売会社に対して製品の見積りを行いますが、現地ではプラスして据付工事の費用も必要です。どのような工事で、どれくらいの人件費がかかるのか。そういった現場の目線もしっかりと持つことができれば、よりお客様に寄り添った販売戦略を提案することが可能となります。そのため、密なコミュニケーションを取ることで情報を取得し、案件の全容を自分の中で明確化することが大切になります。直接会える機会は限られているので、メールで済むような場面でもあえて電話をかける、よりスピーディーな対応が必要な場合はチャットでタイムリーに関係者と連携するなど、場面によって最適な方法を選択するようにしています。また、製品や見積りに対する質問の他、パンフレットを送ってほしいなど、様々な問い合わせもあります。中には考え込んでしまうような内容もありますが、どんな質問であったとしても、私に相談をいただいたということは、何かしら困っていることがあるということです。その意図を汲み取ることに「支援」の本質があると考えています。

Section 03

誰もが納得できる解決策を

多様な依頼に対応していると、海外販売会社と当社の生産部門の間で、板挟みになってしまうことがあります。その際は、多角的な視点を持つことを意識しています。先述したように前線である現地の事情を考えることはもちろんですが、それだけでは開発や生産のフェーズで工場に多大な負担をかけてしまうことになりかねません。「100%はできないけれど、60〜70%は実現できる」というように、両者で納得のいく落とし所を調整し、現地と当社工場の足並みを揃えていくことも私たちの重要な役割になります。今後の目標は、当社の持つ海外ネットワークを活かし、海外出向などで営業の最前線を経験することです。三菱電機ビルソリューションズは、世界96ヵ国に進出しており、これは業界でもトップクラスです。しかし、品質は間違いないと評価いただいている一方で、海外市場における価格面にはまだまだ課題が残ります。それをマーケティングの視点から考え、解決できる戦略を現地で実践してみたいです。そのためにも、製品や技術的な知識を磨き続けていきたいと思っています。