三菱電機ビルソリューションズ株式会社

    
Interview
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三菱クオリティの保守を
世界へ届ける

鈴木 章人
2008年入社
海外事業統括本部
フィールド本部
昇降機保守部
保守フィールド技術グループ

大学時代は電気電子工学を専攻し、多関節を持つアームロボットの研究を行っていた。人の役に立てる仕事をと就職活動を行う中で、研究室の教授から当社を紹介される。そして、昇降機の保守における社会貢献性の高さに興味を惹かれ、自身もその一翼になりたいと考えて入社を決意した。

Section 01

海外を舞台に
安全を実現させていく

入社以来、昇降機の保守分野に携わっています。社内の語学留学を含め、アメリカとインドネシアでの仕事を経験しています。そして、現在の保守フィールド技術グループでは、海外販売会社を通じて世界中に展開・設置された、当社製の昇降機における安全担保、品質向上に向けた技術支援を行うことが主な役割です。現地で不具合が発生すると「こういうことで困っている」と直接連絡があるので、それに対して解決策をアドバイスするという形が多いです。一方で、安全品質実態調査ということで、海外販売会社が保守を手掛ける現場を訪問し、自分の目でどのようになっているのかを確認することもあります。そこで何か指摘事項があれば、不備を減らすためのアクションプランをつくり、安全と品質の向上を実現させていきます。また、海外販売会社の保守員に対する技術教育も大切な役割となります。現地や日本国内で技術研修を開催し、適正な保守ができるようになるための指導を行っています。

Section 02

法律や考え方の違いを越えて

私の担当は中東と欧州ですが、国・地域ごとに慣習や風習、市場ニーズが全く異なることが、日々難しいと感じている部分です。日本であれば当社製エレベーターの認知度は高く、安全や品質が担保されているという印象が根付いているのですが、海外においてはほとんど無名に近い状態の地域もあります。そうした中で、「高品質です。安全性は抜群です。」と謳っても、なかなかお客様は契約してくれません。また、日本では、建築基準法で昇降機の定期検査が義務付けられていますが、海外は法律が違うため、国によっては「そもそも保守契約は必要ない」という考え方もあります。そうすると、いかにして海外販売会社が保守の重要性を説明できるかが鍵となり、そういった啓蒙活動をしやすくするために、私の方でマニュアルや資料などのツール作成も行っています。また、現地を取り巻く外的要因も地域で異なりますし、それぞれの状況を把握するためのアンテナを張ることも欠かせません。入念な調査や海外販売会社との関係性構築などにより、困難を乗り越えてみんなで成果を出せたときが嬉しい瞬間ですね。

Section 03

それぞれの最適は何なのか

2016年からの5年間、インドネシアに駐在していた時の経験は自身の成長に大きく寄与したと思います。日本国内では、様々な現場で起こる故障の頻度や原因をデータ化して管理することで予防保全を行っていますが、インドネシアではそのようなデータが圧倒的に不足していました。そこで、日本で行っている方法を導入できないかと考え、管理体制の構築に加え、報告書のフォーマットやマニュアルをつくり、実践してみることに。しかし、結果として状況はさらに悪化してしまいました。原因を突き止めるべく、改めて現場に確認したところ、人的リソースが不足気味の現地では細かくデータを取る日本のやり方が合わず、逆に忙しさに拍車をかけていたと気がつきました。そこで、お互いに意見を出し合い、フォーマットを簡略化したり、手順を変えたり、現場に合うように改変したところ、保守員が無理なくデータを取れる環境をつくり出すことができました。自分がいいと思ったものが、すべての人にとっていいものだとは限らない。海外に合ったやり方に寄り添っていくことが大事だと学べた経験です。このように実際に海外の現場を見て学べる環境があることは、やりがいにもつながっていると思います。

A Day
Scheduleある1日のスケジュール
09:00
出社海外から届いているメールを確認して返信。また、国内の品質部門や工場から届くメールにも目を通す。
09:30
課内検討会議技術系のサポートを行うメンバーで集まり、一人では解決が難しい問い合わせに対して意見交換を行う。
11:00
海外販売会社との打ち合わせ保守契約を増やしていくなど、海外販売会社が現地で行おうとしている活動に対してのアドバイスや検討を行う。
12:00
昼休み東京駅周辺のお店でランチ。
13:00
社内打ち合わせ海外へ展開するサポートツールやシステムに対して、どういった機能にするのかなどを社内関連部門と話し合う。
15:00
技術研修資料の整理海外販売会社向けの技術研修内容を考え、それに必要な資料などを作成する。その後、翌日の予定の確認や準備。
17:30
退社

休日の過ごし方

高校時代から硬式テニスを続けており、今でも休日に会社の同僚や友人たちと楽しんでいます。また、インドネシアに5年間駐在する間にゴルフも覚えました。日本と違って安く楽しめるため、本当によく行っていましたね。海外事業統括本部にはゴルフ好きが多く、皆で集まってコンペを開催することもあります。