三菱電機ビルソリューションズ株式会社

    
Interview
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まだ、見たことのない
作業効率の向上に挑む

川口 直樹
2013年入社
稲沢ビルシステム製作所
製造本部 製造管理部
生産革新課

子どもの頃から機械が好きで、大学では福祉ロボットの研究を行う。就職活動では、「機械に関わりたい」と「地元で働きたい」という両軸で企業を見て回った。それらを叶えられることに加え、ダイナミックに動く昇降機であれば、学生時代に研究した制御工学の知識を活かすことができると考えた。そして、都市生活を快適にするというやりがいに魅力を感じ、入社を決めた。

Section 01

省力化と効率化につながる施策を

私が所属する生産革新課の主な役割は、工場内の業務を改革・改善していくことです。昇降機を生産するためのシステムの刷新業務。工場内で資材や製品を効率よく運ぶための物流企画業務。生産作業にかかる時間を測定し、効率を上げていくための作業研究業務などがあります。その中で、私は「JIT活動推進」に携わっています。JITとは、「ジャストインタイム」の略で、多様なツールを使って効率の良いものづくりを行っていく活動です。工場内の工具を取りやすい位置に移動して作業時間の短縮を図るなど、アナログな改善活動を行うことはもちろん、近年ではITの力を使った改善にも力を入れています。従来はいつ・どこで・誰が・何を使ってつくったという記録を、紙のチェックシートに記載する方法で取っていました。これを電子化することで記入の手間を省き、同時にデータを集約して分析ができるシステムを構築し改善を図りました。そして、集まったデータを基にしてロボットによる自動生産を実現させることが私の役割となります。

Section 02

自分の想いと考えを形にしていく

現在は、組立・加工などを自動化できるロボットを製作しているところです。例えば、エレベーターにボルトを取り付ける工程があり、それ自体は単純な作業なのですが、ボルトの形状が特殊で、これまでは人の手を使うしか方法がありませんでした。その作業を自動化できる仕組みを試行錯誤しながら実現に向けて取り組んでいます。現場で蓄積したデータや画像認識技術などを活用して、知能的に動作し人手不足を補うようなシステムを構築することが目的です。これは集まったデータを基に私が社内に提案をし、開始されたプロジェクトで、自ら積極的に意見を出すことで仕事を任せてもらえることは、当社の魅力の一つだと思います。今、製作しているロボットは、状況に応じて知能的な動作をさせるものです。従来のように決められた動作をするものではないため前例はありません。ですが、三菱電機の他製作所や生産技術センターの技術スタッフと相談し合ったり、3Dプリンターで周辺機器をつくり出してみたり、自分なりに考えて進めていくことに面白みを感じています。売上向上やコスト削減に直結させることは前提として、新規性・独自性・費用対効果も高いレベルで実現させ、得られた技術を水平展開させたいとも考えています。

Section 03

諦めないからこそ得られるもの

私たちの仕事は、答えが決まっているものではありません。そのため「粘り強く」あることが何よりも大切だと考えています。入社3年目の頃、エレベーターのモーターに使用する部品をつくる、プレスラインの更新工事に参加しました。専門知識が乏しかったため、任された改善課題に取り組む中でうまくいかないことが多々あったのですが、先輩たちが色々なアイデアを出してくれました。これがだめならこれ、それでもだめなら、こうしてみる。決して諦めることなく、できると信じて試し続けた結果、課題を改善できるものをつくりあげることができました。そして、自分の仕事が直接利益につながり、作業者の負担を軽減していると実感できたときは、大きなやりがいを感じました。挑戦できる雰囲気の中で、諦めずに最適を追い求めていく。このような環境で、もっと面白くて、かつ生産性の向上につながるロボットシステムや業務システムをつくり出すことが今後の目標です。様々な道に進んでいける当社ですが、熱意を持って目標を追いかけ続けられることが嬉しいです。

A Day
Scheduleある1日のスケジュール
08:20
業務開始部内や生産技術センターからのメールを確認。確認が終われば、インターネットでITやロボット関係の記事を閲覧し、業界の動向や最新技術などをチェック。
10:00
打ち合わせ資料作成など導入を検討しているロボットに関する資料を作成。どのようなシステムで、どれくらいの効果が出るのかなど、社内で説明をするために要件をまとめる。
11:45
昼食社内の食堂で同期と一緒に昼食。
12:30
設計・プログラミング・ティーチングなど制作中のロボットにおける設計図の作成やプログラミングなどを行う。もし、現場でトラブルがあれば、その対応も行う。
16:50
休憩をして残りの作業配線やプログラミングなど、途中で切り上げることのできない作業を最後までやり切る。
19:30
退社

休日の過ごし方

根っからの機械好きのため、平日でも帰宅してから小さいロボットをつくったりしています。最近では3Dプリンターを使うことにはまっていますね。休日は、平日の疲れを癒やすために家で休むことが多いかもしれません。ですが、カメラも趣味なので、同期と一緒に登山をしながら季節の花を撮影するなど、アクティブに過ごすこともあります。