三菱電機ビルソリューションズ株式会社

    
Interview
07

安全で快適な
ビル運営のために

梁瀬 貴生
2015年入社
関西支社 京滋支店
ファシリティ課

大学では、金属材料の性質をプログラミングで解析する研究を行っていた。しかし、プログラミングは自身には合わないと感じ、就職活動では機械系の企業を見て回った。大手メーカーからニッチな企業までを調べる中で、福利厚生が充実していたことに加え、「ビルまるごとをメンテナンスする」という事業内容に惹かれて、入社を決めた。

Section 01

空調・冷熱設備を通じて
ビル空間を快適に

入社から現在まで、空調・冷熱設備の定期的な保守点検、故障機器の修繕などに携わっています。一般的なテナントビルに加え、病院、工場、温浴施設など、お客様の業態は様々です。私はその中で、業務用のエアコンや、人が大勢入れるほどの大型冷蔵庫・冷凍庫、温水プールなどの設備を対象としており、給湯器やポンプといった機器にも対応しています。当支店で契約しているお客様は空調冷熱物件で300物件ほど。パイプの中に入っている冷媒ガスが漏れていないか、電気部品が故障していないかなどを、定期的にお客様の建物にお伺いして点検をしています。そこで、異常が見つからなかったとしても、予防保全の観点から、劣化しやすい部品、寿命が近づきつつある部品の取り替えを提案するなどの活動も行っています。一方、故障の修繕に関しては、お客様からご連絡をいただく場合と、定期点検で故障が見つかる場合がありますが、いずれにせよ施設が運営中であることには変わりなく、お客様にとって一大事になりかねません。そのため、原因の究明と作業をいかに早く、丁寧にできるかが鍵となります。

Section 02

原因を見抜き、復旧させる力を

エアコンだけをみても多様な機種がありますし、それぞれの機器で故障を示すエラーコードも違いますから、覚えなければならないことは本当に多いです。また、経年劣化、運用方法、使用方法などに加え、設置工事の際の不具合など、故障の原因も一様ではありません。複雑に絡んだ要素を紐解いていくことが、この仕事の難しさの一つです。一方で、故障の判定はパソコンに入れたツールで行っており、時代を経てより使いやすく、正確に判定できるものが続々と出てきています。その場で修繕を行えることが最良なので、ツールを使いこなすための知識、故障を見抜く鋭い観察眼、修繕を行うための技術など、日々の経験の積み重ねを大切にしています。また、ときには工事を要する場合もあり、その際は工事業者の手配や現場監督などといった役割も担います。新しい機器が販売される度に勉強は必要ですし、難しいことも多々ある仕事ですが、その先でお客様から感謝の言葉を直接いただけることが一番のやりがいです。

Section 03

自分で考えて動くことで
可能性は広がる

この仕事は、お客様の困りごとを解決するという点で、「主体的」であることが重要です。そう考えるようになったのは、乳製品を扱う工場に冷凍機を導入した際のご依頼がきっかけです。その依頼とは、「冷凍機に省エネ効果のあるフィルターを付けたが、熱によってフィルターが溶けてしまうので何とかしてほしい。」という内容でした。しかし、導入した冷凍機はもともとフィルターを取り付けられる仕様ではなく、場所も頭上6mの天井部分でした。落下にも配慮しなければならず、どうにかフィルターを設置できないかと工場と協力して考え、高熱に耐えられる部材を探しました。何度も試作品をつくって安全性を確かめながら、ようやく要望を叶えられるものが完成し、取り付けに関しても、別枠で機械に取り付けるという方法で解決しました。機械の仕様を超えた提案を行い、実践できた経験でしたが、自ら考えて動かなければ、解決には結び付かなかったと思います。できないことは正直にできないと言うことも大切ですが、少しでも可能性があるならば挑戦する。そうしてお客様からの要望を叶えられるようになってから、この仕事がより面白くなったと感じています。

A Day
Scheduleある1日のスケジュール
09:00
出社朝礼後、お客様のもとへ向かうための社用車を準備。必要な道具や資料を確認して出発。
10:00
客先訪問大学病院での保守点検。空調周りに異常がないかなどを確認。終了後、次の現場へ。
12:15
昼休み移動中によさそうなお店を探してランチ。
13:00
客先訪問一般テナントビルにて、空調関係の修繕の打ち合わせ。工事日程や金額などの確認を行う。
16:00
帰社オフィスに戻り、保守点検で行った作業内容を報告書に登録。修繕の見積りなど事務処理を行う。
17:30
退社

休日の過ごし方

ショッピングモールで買い物をしたり、旅行をしたりなど、家族で休日を満喫しています。また、釣りが趣味なので、月に一度程度、同僚を誘って海に出かけています。仕事の話はほとんどなく、とにかくその時間を皆で楽しむというのが好きですね。そこから仕事でもいい関係性が生まれているのだと思います。