三菱電機ビルソリューションズ株式会社

    
Interview
05

丁寧なつながりで、
世界中にエレベーターを

横山 弘樹
2014年入社
稲沢ビルシステム製作所
製造本部 技術部
電気設計課

大学では電気電子工学を専攻。電気回路やソフトウェアの基礎を学び、太陽光発電に関わる研究を行っていた。学んだことを活かしたいという想いで、就職活動では総合電機メーカーを主として探していた。そうした中で、ものづくりの醍醐味を味わいながら、大きな社会貢献につながる仕事に魅力を感じて入社を決めた。

Section 01

グローバルな電気設計

私が所属する技術部が携わるのは、新設エレベーター・エスカレーター、リニューアルエレベーター・エスカレーターです。その中で、新設エレベーターの制御機器などの電気品目の設計を行うことが、電気設計課の役割となります。対象とするのは、制御盤、カゴ操作盤(ボタンとインジケーター)、ケーブルなど。例えば、私たちが設計する制御盤は、その多くが建物の最上階付近に設置されており、ケーブルを通して電力を供給しています。高い建物の場合はケーブルが長くなり、電圧降下の影響でケーブルの本数を増やさなければなりません。また、大規模な建物になるほどエレベーターの設置台数や階床数が多くなり、ボタンやインジケーターの個数も増えます。しかし、電源容量には限りがあるため、好きなだけ設置できるというわけではありません。このような検討を設計段階で行うことが私たちの仕事となります。そのうち、私は海外向けの新設エレベーターを担当しており、受注工事設計、生産移行・標準化、販売応援という3つの業務に携わっています。

Section 02

正しく伝えることの大切さ

「受注工事設計」は、海外の販売会社が受注して当社に送られたエレベーターの仕様に対し、必要な部品手配やソフトウェア設計に落とし込んでいく業務です。「生産移行・標準化」は、開発された製品を工場でどのように手配するのかを資料にまとめる業務。「販売応援」は、当社の機種標準機能を超える要望があった際に、実施の可否を判断したり、代替案を提示したりする業務です。設計と聞くと、黙々と作業を進めていく印象があるかもしれません。しかし、レールなどの機械品目を設計する機械設計、インジケーターなどの意匠品目を設計する意匠設計とは、お互いの仕事が影響し合うため密なコミュニケーションが必要です。また、海外とのやり取りの場合は、英語を使っての正確な意思疎通が不可欠になります。相手が分かっているだろうと思うことでも、念押しできちんと伝えておく。膨大な情報を管理するために、管理表や設計書などを用いて常に記録を残すようにする。少しのミスも発生させないための強い意志が、当社の品質につながっていくと考えています。

Section 03

仕事の先に人がいることを感じて

普段から海外とのやり取りが多く、世界各国からの問い合わせに対応しています。現在の業務を担当する前に、海外OJTの一環としてイギリスの販売会社で営業設計に1年間携わりました。現地でお客様と直接会話をしながら、要望や仕様の実施可否を判断し、製造拠点へその仕様情報を伝達していました。現地で実際に商談を行った経験は、今に大きく活きています。帰国後、「自分たちが海外から依頼を受けるとき、販売会社の先には必ず現地のお客様がいる」ということをリアルに感じることができ、より早いレスポンスを心掛けるようになりました。やはりお客様は迅速な対応を喜んでくださいますし、何よりも信頼につながります。また、そこに丁寧に伝えるという“思いやり”をプラスすることで、製品の精度は一段と上がります。それは社内でも同じことだと考えています。相手の想いを汲み取り、理解する。そして、求められることをなるべく早く、わかりやすく、100点に近い状態で応えること。多くの人との連携が欠かせない仕事ですから、今後もそうしたことを意識しながら、世界中に確かな品質のエレベーターを広げていきたいと思います。

A Day
Scheduleある1日のスケジュール
08:20
出社海外の販売会社や製造拠点から時差の影響で夜中にメールが届く場合もあるため、チェックして返信。
10:00
生産移行関連打ち合わせ開発部門、検証部門、資材部門などと集まり、進行中のプロジェクトについて意見を取り交わし、今後の方針を決める。
12:15
昼食食堂でランチ。
13:00
メールチェック・返信タイやシンガポールなど、比較的時差が少ない国からのメールはこの時間帯に届くことが多いため、チェックして返信。
13:30
図面作成工場に送るための電気回路の図面、手配する電線の図面、工事設計用の図面を作成する。
15:00
ソフトウェアの製作・試験製作したソフトウェアが正しく動作するかどうかをチェックする。
18:30
退社

休日の過ごし方

映画を観たり、買い物に行ったり、旅行に行ったり、休日は家族と過ごしてリフレッシュしています。また、有志で集まった同僚とランニングをしたり、所属しているバスケットボール部で活動をしたり、社内の人と一緒に汗を流すことも多いです。他部門の方とコミュニケーションをとる良い機会になっています。