三菱電機ビルソリューションズ株式会社

    
Interview
09

製品として、
間違いのない信頼を

髙橋 里子
2012年入社
稲沢ビルシステム製作所
品質保証部 新製品検証二課

大学時代は、カーボン材料を使用してモノをセンシングするという研究を行っていた。そのまま研究職という道も考えたが、大学OBを通じて会社のことを知った。電機メーカーにも関わらず、化学系専攻の学生を探していることを印象的に感じた。そして、面接担当者のバイタリティ溢れる姿勢と職場の雰囲気の良さが決め手となり、入社を決めた。

Section 01

品質を担保するという
責任とやりがい

私が所属している品質保証部は、昇降機の開発検証や、品質管理、製品出荷後のフィールド品質対応を行っています。私が担当しているのは、「エレベーター機械機器の開発検証」です。この業務は、まずエレベーターの開発企画段階で、どのようなスペックやコンセプトにするのかを、他部門と一緒に考えることからスタートします。それから、その仕様を満たすためにはどんな機器や部品を採用すれば良いのかを試行錯誤し、実際に検証をするという流れになります。例えば、ボルト1本にしても「折れる」「錆びる」といったことが起これば、システム不良など重大な事故につながることもあるため、様々な機器や部品を一つひとつ細かく調べる必要があります。最終的にはシステムと組み合わせた検証を行い、問題がなければ生産移行となります。「これで大丈夫」という太鼓判を押すような責任の大きな仕事になりますが、そこにやりがいを感じています。

Section 02

確かな品質を
向上させ続けるために

どんなに万全を期したエレベーターでも、想定外の要因で不具合が発生してしまうことがあります。その際に原因を究明する「出荷後のフィールド不具合解析」も、私の仕事の一つです。製造、据付、保守に問題はなかったか、無理な力が加わってしまう使用状態ではなかったか、塩害や大気汚染など汚れやすい環境ではなかったか。原因に辿り着くまで解析し、対策を講じて、二度と同じことが起きないようにするだけでなく、別現場でもノウハウが活かせるように水平展開を行っています。そうした「三菱クオリティーを担保する」という仕事は、その答えが分かるまでに長い時間がかかるものです。“25年間、壊れなかった”という事実は、25年後にしかわかりません。その中で品質を保証していくため、「なぜ、大丈夫なのか」という判断の根拠をしっかりと残すことを大事にしています。そうすることで、万が一不具合が発生した時に、どこの判断が適切ではなかったかを見直すことで、次につながるからです。また、自ら学ぶ姿勢も大切です。どれだけ事例を知っているか、どれだけの開発に携わってきたかも、品質につながってくると考えています。

Section 03

中国市場に
もっと三菱製のエレベーターを

もともと海外でも仕事をしたいという想いがあり、2021年8月から1年間、海外OJTとして中国で仕事をする機会に恵まれました。当然ではありますが、中国と日本では価値観や文化の違いがありますし、日本のトレンドやニーズが、そのまま中国に当てはまるわけではありません。そうした市場で、三菱の品質を保った上で、中国市場にどう寄せていくか。難しいと感じながらも、やりがいを見出すことができました。この経験を基に、これまで学んできたことをベースに新たな挑戦をし、中国でのシェアをより拡大させ、確固たる地位を築きたいと考えています。そのためにも、今は国内で様々な部署と積極的にコミュニケーションを取りながら、自分の知識や技術を向上させ、また中国に赴任したいと思っています。こうして勉強をし続けられること、挑戦し続けられることに、この仕事の魅力はあるのではないでしょうか。中国語を話すことができ、技術に強い人材はまだ少ないです。だからこそ、自分自身の成長によって、当社製のエレベーターが中国全土に広がることにつながったら嬉しいですし、こんなに面白い挑戦はないと思います。

A Day
Scheduleある1日のスケジュール
08:00
出社社内および中国拠点からの検証結果や会議案内、事務連絡などのメールを確認して返信。
09:00
市場回収品の分析・調査市場から回収した部品の破壊モード、劣化進行箇所などを調査する。
11:00
開発品の評価試験開発中の製品に対する信頼性試験、耐久性試験の結果チェックを行う。
11:45
昼休み自席で昼食を取る。
12:30
調査結果や試験結果の整理午前中に行った調査や試験の結果を報告書にまとめる。
15:00
打ち合わせ作成した報告書を基に関係部署と今後の方針などを話し合う。
18:00
退社

休日の過ごし方

休日は出かけることが多いです。泊まりで温泉に行ったり、季節によって変わる自然の風景を見に行ったりすることが好きです。しっかり休みを取れるので、遠出もしやすいですね。