株式会社田町ビル

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利用ソリューション:エレベーターリニューアル
対象設備:三菱電機製
目的/課題 竣工から30年近く経過し、エレベーターの更新時期を迎えていた
解決策 工期2年でオフィス棟、商業棟のエレベーターを耐震対策や安全機能を備えたエレベーターに更新。商業棟エレベーターに「青空照明misola」を搭載し、かご室内に自然音響のBGMが流れる「快適空間かご」を国内初導入
効果 ベビーカーのお客さまの利用が多く、「もう1回乗ってみよう」と親子で楽しんで乗降するケースもあり、利用者から好評
利用ソリューション1 快適空間かご

お客様インタビュー

弊社にご相談いただいた背景について教えてください

JR田町駅前の再開発により1994年に竣工した「田町センタービル」は、オフィス棟、商業棟からなる複合ビルです。ビル内のエレベーターは、オフィス棟の利用者用5台と非常用1台、ビルの区分所有者の飲食店が入る商業棟「ピアタ」内の乗用と貨物用が各1台、計8台の構成となっています。竣工から30年近く経過し、エレベーターも更新の時期を迎えていました。竣工以来、三菱電機ビルソリューションズに昇降機の保守をお願いしており、以前からエレベーターリニューアルの提案をいただいていました。当初は4年をかけてリニューアルする予定でしたが、現場事務所や資材置場の確保を含め管理・コスト面から総合的に判断し、2年間に短縮して工事を行うことにしました。

弊社のサービスをご採用いただいた背景について教えてください

エレベーターリニューアルを進める中で、ピアタの商店会の皆さんが、当時発売間もなかった三菱電機製の「青空照明misola」に関心を持ってくださったことがきっかけで、三菱電機ビルソリューションズから「快適空間かご」の提案をいただきました。「青空照明misola」は、青空を模したパネルと、太陽光の差し込みを表現するフレームを組み合わせたLED照明器具で、「本物のような青空」が解放感と快適性をもたらしてくれます。「快適空間かご」は、この「青空照明misola」を天井に搭載し、自然音響がBGMに流れるエレベーターのかご室です。「快適空間かご」の国内初導入になるとのトピックも手伝って、採用はスムーズに決まりました。

工事やリニューアル後の状況について教えてください

工事にあたっては、稼働台数の減少によるかご室内の混雑が懸念され、テナントの皆さまに時差出勤や階段の利用促進などをお願いしました。工事期間と新型コロナウイルス感染症流行の時期が重なり、社会全体に出勤抑制、時差出勤が広がったこともあり、想定した混雑を回避でき、クレームもほぼなく工事を終えることができました。今回のリニューアルにより、最新法令に適合した耐震対策や安全機能などを備えたエレベーターに更新しました。商業棟のエレベーターは、ベビーカーのお客さまがよくご利用されます。BGMの小鳥のさえずりを聞いた親子が、降りた後に『なんか鳴いていたね』『もう1回乗ってみようか』といった微笑ましい会話を交わしているなど楽しんでご利用いただいています。

施工ギャラリー

その他・補足事項

株式会社田町ビルでは、設備機器は保全計画に合わせて的確なリニューアルを行うことを重視しており、今後は最適なタイミングでテナントやオーナーの皆さまに納得いただけるプランを提案してビルの付加価値を高めていく考えです。
<本記事は広報誌「Fika!」冬号(通巻4号)2023年1月1日発行にて掲載>

インタビュー当時の所属 
田町支店 昇降機モダニゼーション課 営業技術係

担当者:土岐 雄大

営業技術担当として東京・田町、新橋エリアのエレベーターを中心とした改修工事、仕様変更工事の設計を担当しています。田町センタービルは私にとっては初の大型リニューアル工事で、国内初となる「快適空間かご」仕様のエレベーターの提案も行いました。今回特に気を付けたことは、お客さまへのご提案資料の作成や、当社の保守部⾨や品証部⾨、⼯場の設計部⾨と綿密な打ち合わせを⾏った上で、⼯場のモックアップ(※)を⾒学しメンテナンス性の確認をするなど、⼯事の準備を慎重に進めることでした。無事納入となり、お客さまの笑顔を拝謁したときは心から安堵しました。今後も幅広いお客さまのビルの管理運営に貢献していきたいと思います。
※モックアップ:仮組みされた実機

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