株式会社東京タワー

株式会社東京タワー トップデッキ(250m)へのエレベーターリニューアル

利用ソリューション:エレベーターリニューアル
目的/課題 エレベーター設備の経年劣化が進む中、リニューアルには東京タワーならではの特殊な条件を伴うことから小規模改修で運用を継続していた
解決策 2020年を目安とした東京タワーの大規模リニューアルに伴い、エレベーターも最新式に改修
効果 仕様決定に1年、機器製作に1年、工事に約10カ月と事前の検討に長く時間を費やした分、性能、意匠ともに納得のいくエレベーターを実現。来場者からも高い評価を獲得
利用ソリューション1 屋外UCMP(戸開走行保護装置)
利用ソリューション2 非常着床用出入口
利用ソリューション3 フェッシャープレート

お客様インタビュー

弊社にご相談いただいた背景について教えてください

開業から60年経った東京タワーは設備の経年劣化が課題となっていました。そこで、2020年をひとつの目安に、大規模なリニューアルを行うことになりました。その一環として実施することになったのが、高さ250mのトップデッキへ昇る「トップデッキツアー」に使用するエレベーターのリニューアルです。メインデッキからトップデッキに通じる屋外展望用エレベーターのリニューアルは、1967年に旧特別展望台がオープンして以来、初めてのことでした。小規模改修を行いながら、ずっと現役で動き続けてくれましたが、次の50年、100年のことを考えると、ここで最新式に改修し、お客様の安全・安心のさらなる確保を図りたいと考え、決断しました。

弊社を選んでいただきました理由について教えてください

今回のリニューアルでは、東京タワーならではの特殊な条件を幾つも乗り越えなくてはなりませんでした。まず、設置場所が既存の鉄骨に囲まれているため、空間の確保がかなり制限されました。工事自体も屋外ですから、雨が降ったら作業は中止で、天候との戦いになりました。しかも、東京タワーは現役の電波塔です。エレベーターの各電子機器が影響を受けないように、電磁波対策も徹底的に行わなければなりませんでした。最も難易度が高かったのが、現行法規への対応です。たとえば2009年の法改正により、新設エレベーターは、UCMP(戸開走行保護装置)の設置が義務付けられました。非常救出階出入口の設置も、新たに必須となった要件のひとつです。三菱電機ビルソリューションズさんからは、それらを解決するご提案をいただきました。

工事内容やご契約後の状況について教えてください

工事中の空間の確保は、エレベーターの部品を可能な限り分解して、現場で組み立てる方法で解決しました。UCMPについては、屋外エレベーターの更新は前例がなかったそうで、新たに屋外用UCMPを開発して、国土交通省の大臣認定を取得してくださいました。非常救出階出入口の設置も行政と調整し、メインデッキとトップデッキとの間に2箇所設けることで対応してくださいました。エレベーター完成まで、仕様決定に1年、機器製作に1年、工事に約10カ月かかりました。事前の検討に長く時間を費やした分、納得のいくものを作ることができました。これまで以上に東京の絶景を楽しめるようになったエレベーターは、「迫力がある」と、来場者から高い評価を得ています。

施工ギャラリー

その他・補足事項

「トップデッキツアー」の一環として、エレベーターの空間にもエンターテインメント性を持たせることも課題でした。そこで考案されたのが、足元から天井までをガラス張りにし、天井もミラー化して移動中の眺望も楽しめるように工夫したかご室の意匠です。鉄骨越しに流れていく風景こそ、東京タワーの唯一無二のアトラクション。このエレベーターは、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2018年のグッドデザイン賞に輝きました。
<本記事は広報紙「1194」冬号(通巻163号)2019年1月1日発行にて掲載>

インタビュー当時の所属 
昇降機保守事業本部 モダニゼーション生産統括部 首都圏モダニゼーション部 営業技術一課二係

担当者:村越 信忠

東京タワーは、日本人なら知らない人がいない昭和を代表する建造物です。そのエレベーターリニューアルの話があると聞いた当時は、入社3年目ながら、「挑戦したい」と手を挙げました。既存の鉄骨の中に作ること、屋外展望用エレベーターであること、電波塔であることと、特殊な条件揃いの難しい案件でしたが、それだけに学ぶことが数多くありました。東京タワーのご担当者や三菱電機、当社田町支店など、多方面からの力を結集できたことで、「東京タワーならでは」の屋外展望用エレベーターのリニューアルを終えることができました。この経験を生かし、今後もお客様に喜んでいただけるエレベーターリニューアルをご提案してまいりたいと思います。

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