三菱エレベーター・エスカレーター

BCP対策

大規模地震や広域災害などの緊急時にも、迅速な対応が図れるように。
三菱電機グループはエレベーターに関連する被害を最小限に抑えるための予防対策と、
被害が発生した場合の体制や緊急時の行動などを定め、BCP対策の強化に取り組んでいます。

※Business Continuity Plan:事業継続計画

地震対策

地震が多発する日本で、エレベーター利用者の安全を守り、万一の被害を最小限に抑えるために。地震動のいち早い検知から、非常時の対応システムや、さらには早急な復旧対策、バックアップ体制まで多岐にわたる地震対策を用意しています。

P波センサ付地震時管制運転
(EER-P)

地震には初期微動P波と、揺れの大きいS波があります。P波はS波に比べて伝わる速度が速いため、大きな揺れに先駆けて到達します。そこで、大きな揺れのS波より数秒前にやってくる初期微動P波をセンサがキャッチ。エレベーターは最寄り階に停止してドアを開きます。その後到達した本震の大きさをS波センサで確認し、本震が小さい場合には、エレベーターは自動的に通常の運転に戻ります。

感知器はP波・低・高の3段設定となります。

駅舎など振動する場所に設置する場合は事前に当社にお問合せください。

地震時エレベーター自動診断&
復旧システム ELE-Quick

保守メニュー

●自動診断と震度・Gal値の一例

ELE-Quickは、感知器(低)または(高)が作動して運転休止した場合に、自動診断・復旧を図ります。

ご利用には当社とのご契約が必要です。

感知器の設定値はエレベーターの機種・建物の高さなどにより異なります。

震度とGal値の相関は目安です。

昇降路頂部の揺れも計測し、一定の揺れを検知した場合は、自動診断運転を行いません。

三菱エレベーターの
地震対策を動画で見る

マルチ電源

不測の事態により電力供給が滞った場合も、様々な電源設備に対応。従来のバッテリー搭載に加え、太陽光発電システムや電気自動車(V2H)からのマルチ電源で、エレベーターを低速運転させることが可能です。

【注意事項】太陽光発電設備/電気自動車連携につきましては、連携条件がございます。ご検討に際しては、弊社営業担当者へお問い合わせ願います。

停電対策

停電時自動着床装置 MELD(メルド)

停電などでエレベーターの中に人が閉じ込められた場合、自動的にエレベーターの状態を確認したうえ、バッテリーですみやかに最寄り階へエレベーターを停止させます。

停電時自動着床装置 大容量MELD(メルド)

停電時にバッテリーですみやかに最寄り階に停止させます。大容量バッテリーにより広範囲での稼働が可能です。

MELDは法で定められた安全回路や機器の保護回路が作動した場合には救出運転を行いません。

かご内映像表示機能付の場合、MELD運転時はかご内画像を消灯します。

電源が復旧すれば自動的に平常運転に戻ります。

浸水対策

冠水時管制運転(PER)

ピットに一定以上の深さまで浸水した場合、最寄り階に停止し、戸開します。この後、戸を閉めて運転を休止します。また、最下階に走行中は、最下階に停止後、ただちに直上階まで走行します。

暴風雨時最上階休止機能(TFOS)

暴風雨時に雨水が昇降路に流れ込んだ場合に、かご上機器を濡れにくくするために、乗場のキースイッチを「退避」側に操作することで降雨前に最上階にエレベーターを休止させます。

セキュリティー機能適用時には退避階が異なる場合があります。

火災対策

火災時管制運転(FER)

火災が起こった場合、エレベーターを避難階へ直行で停止させて、乗客の迅速な避難を促すとともに乗客が閉じ込められるのを防ぎます。また災害時のエレベーターの使用を禁止し、二次災害を防ぎます。

四ヵ国語ガイド

外国の方にも安心して利用して頂けるように、アナウンスとインジケーター表示を多言語化。緊急時、注意喚起時は、日本語、英語、中国語、韓国語の4ヵ国語でご案内し、平常時は、2ヵ国語でご案内します。

注意喚起のアナウンスは一部2ヵ国語(日本語、英語)のみとなります。

側面操作盤およびAXIEZでは平常時2ヵ国語、緊急時は4ヵ国語でお知らせします。

アナウンス

4ヵ国語を順にアナウンス
日本語→英語→中国語→韓国語

液晶インジケーター

4ヵ国語を3秒間で切替て表示
日本語・英語→中国語(簡体字・繁体字)・韓国語緊急時は4ヵ国語を同時表示します。

平常時

緊急時