インドネシア新首都ヌサンタラ 大統領宮殿と大統領府外観（イメージ）
　　　　　　　　　　　　　　　(提供：インドネシア公共事業・国民住宅省)

  三菱電機ビルソリューションズ株式会社（取締役社長 松本 匡、本社：東京都千代田区）は、インドネシアにて当社昇降機の販売・製造・サービスを行うPT. Mitsubishi Jaya Elevator and Escalator（以下、MJEE社）が、インドネシア新首都移転プロジェクト（第1フェーズ）向けに、エレベーター33台、エスカレーター22台の計55台を受注しましたのでお知らせします。

  今回の受注は、インドネシア新首都の予定地であるヌサンタラに建設される、大統領宮殿・大統領府等の政府の重要施設を含むものであり、MJEE社のインドネシア昇降機市場における実績と、製品・サービス品質を高く評価いただいたものです。

納入先	インドネシア大統領宮殿・大統領府・大統領官房オフィス・国家官房オフィス
所在地	インドネシア共和国　ヌサンタラ（新首都予定地）
受注製品	エレベーター33台、エスカレーター22台　計55台 その他導入予定：三菱昇降機監視システム、タッチレスボタン
製作担当	Mitsubishi Elevator Asia Co., Ltd.（タイ王国、以下AMEC社） MJEE社(インドネシア共和国)

　インドネシア政府は、かねてより課題となっていた現在の首都・ジャカルタの政治・経済機能集中による人口密集や急速に進む地盤沈下、雨季による洪水の多発、またジャワ島とジャワ島外の地域間格差是正等の解決のため、ジャカルタからカリマンタン島東部にあるヌサンタラへの首都移転を計画しています。
　同政府は今後段階的に移転を行い、新首都への完全移転の目標時期を2045年としています。移転の第1フェーズでは、一部の政府機能を2024年までに移転する方針を示しています。

  インドネシアにおける新設昇降機需要※1は、ASEAN諸国においてベトナム、タイに次ぐ、第3位の旺盛な市場です。インドネシアはASEAN最大の人口・GDPを誇り、持続的な経済成長とともに、今後も堅調な需要の増加が期待されています。

　MJEE社は、1996年にインドネシアでの昇降機の販売を開始し、以来インドネシア国内において、マーケットリーダーの地位を確立してきました。現在は西ジャワ州カラワン県に自社生産拠点を持ち、アジアの中核拠点であるタイ・AMEC社などから輸入する主要部品に現地生産化した部品を組み合わせることで、高品質製品のコスト削減・リードタイムの短縮等を実現するなど、現地のニーズに対応してきました。

  また、インドネシアの国産品優先政策（P3DN）※2に基づき、2021年9月には定格積載量1,275～1,600kg、分速105m以下の機械室レス・エレベーターにおいて、国産化率（TKDN）40%以上に達したことを示す認証状を受領しました。これにより、政府や国営・公営企業などの公共事業体による購入・調達案件に積極的に参加でき、インドネシアにおける昇降機事業の拡大を加速させています。

  今後、他機種においても国産化率40%以上への引き上げを目指すとともに、引き続きインドネシア市場に向けて安全・安心な製品・サービスを提供していきます。

※1　2022年、当社調べ

※2　インドネシア政府が、国内生産品の購入・使用を推進し、インドネシア製造業の成長と投資家利益の双方を図 ることを目的とした政策。政府調達品については国産品（国産化率40%以上の製品を指す）が優先して調達される。なお、国産化率は、原材料、労働者、製造間接費などの生産要素・コストにおいて、インドネシア国内の要素をどれだけ使用しているかによって計算される。

名称	PT. Mitsubishi Jaya Elevator and Escalator（三菱ジャヤ・エレベーター&エスカレーター）
代表者	Christian Satrya
所在地	インドネシア共和国　ジャカルタ
資本金	15,784百万インドネシアルピア
出資比率	三菱電機株式会社　41%、三菱電機ビルソリューションズ株式会社　24% 三菱商事株式会社　15%、Pembangunan Jaya　20%
設立	1996年10月
従業員数	511人(2023年12月時点)
事業内容	昇降機の販売・製造・据付・保守