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掲載のデータは発表当時のものです。価格・仕様について変更する場合もございます。

2005年11月08日

三菱電機ビルテクノサービス株式会社

毎年11月10日は「エレベーターの日」~エレベーターかご室内に鏡がある理由を知っていますか!
~エレベーターの福祉対応に関する知識と実態調査

 「ビルを、まるごと、心地よくする」ー三菱電機ビルテクノサービス株式会社(本社:東京、社長:岡部季生)では、エレベーターの福祉(皆が使いやすいハートフルな)対応に関する知識と実態について調査を実施し、800名の有効回答を得ましたのでご報告いたします。

調査要約

2000年11月に施行された「交通バリアフリー法」は、鉄道・バスなどの公共交通機関と駅周辺環境の段差の解消や障害者用設備の設置を進め、高齢者や身体障害者の移動の利便性と安全性向上を進める法律です。駅のエレベーター・エスカレーター設置については、1日の利用者数5,000人以上、高低差5m以上の駅を優先的に、2010年までに整備を目指すとしています。これに該当する全国の駅を対象に、国土交通省(運輸省)が調査したエレベーター・エスカレーター設置状況は、エレベーター36%、エスカレーター60%でした。(1999年度末現在)。これに先がけ、1994年に高齢者や身障者の方も利用しやすい建築物に対して認定する「ハートビル法」が施行され、病院やスーパーなど公共性の高い施設でのバリアフリー化が進められており、地方自治体における対応も進みつつあります。
弊社では、このようにハード面での充実が図られる中、実際に利用している方の知識及び実態について調査を実施しました。

 エレベーターかご室内の奥の鏡は、車椅子使用者やベビーカーを引いた方が後ろ向きにエレベーターから降りる際に、背後(エレベーターの入り口側)を確認しやすくするために設置しています。今回の調査では、正しい理由を知っている方はわずか19.6%と理解不足であることが明らかになりました。
二次的な目的を主に挙げた回答としては、昨今の世情を反映してか、犯罪防止のため(20.6%)や後から乗ってくる人を確認するため(7.3%)などセキュリティ対策として設置しているなどが多くなっていました。さらに、身だしなみを整えるためとの回答も5.0%になっています。
 エレベーター乗り場やエレベーターかご室内の操作盤(開閉や階数のボタン)で、車椅子表示が付いているものは、必要な方以外は利用を控えることとなっています。しかし、今回の調査では、「車椅子使用者や高齢者などの専用ボタンであるため使用しないようにしている」との回答は37.6%に止まっています。


調査結果

1. エレベーターかご室内の奥に鏡が設置してある理由を知っている方は、わずか19.6%

エレベーターかご室内の奥の鏡は、車椅子使用者やベビーカーを引いた方が後ろ向きにエレベーターから降りる際に、背後(エレベーターの入り口側)を確認しやすくするために設置しています。しかし、その鏡の設置理由について、正しい理由を知っている方はわずか19.6%と理解不足であることが今回の調査で明らかになりました。
「知らない・考えたことも無かった」との回答が最も多く36.5%に達し、本来の目的とは異なる回答としては、犯罪防止のため(20.6%)、後から乗ってくる人を確認するため(7.3%)、身だしなみを整えるため(5.0%)などが上位となっています。
エレベーターかご室内の鏡は、車椅子使用者にとってとても重要なものです。車椅子使用者と同乗の際には、鏡の前に立って視界を遮らないなどの配慮をいただくとともに、鏡を傷つけたり、いたずら書きなどの行為は決してしないで下さい。

Q1. エレベーターかご室内の奥に鏡が設置してある理由(フリーアンサー)
複数回答として集計

  実数 比率
車椅子の方が背後を確認するため 157 19.6%
知らない・考えたことも無かった 292 36.5%
犯罪防止のため 165 20.6%
後から乗ってくる人を確認するため 58 7.3%
身だしなみを整えるため 40 5.0%
かご内を広く見せるため 28 3.5%
かご内の死角を無くすため 28 3.5%
鏡の中に防犯カメラが内蔵されている 15 1.9%
乗る際にカゴ内を確認するため 8 1.0%
担架や棺を乗せるため 5 0.6%
安全のために 5 0.6%
メンテナンスのため 4 0.5%
非常時の脱出用に 2 0.3%
その他 23 2.9%
N= 800 100%
主目的外の回答から抜粋 ・後ろ手に凶器を隠し持って乗りこむ人がいても見えるように
・乗り込む時、後ろから危ない人が入ってこないか確認するため
・装飾としか思っていなかった
・担架、棺などの長いものを乗せるときに鏡が開く


2. エレベーターホールやエレベーターかご室内の車椅子表示がある操作ボタンを使用している方が62.4%

エレベーターホールやエレベーターかご室内の操作板(開閉や階数のボタン)には、車椅子表示が付いているものがあります。
これは車椅子使用者や高齢者などが使用する専用のボタンであり、このボタンを使用(希望する階のボタンを押す、開閉ボタンを押すなど)すると、扉の開いている時間が長くなり、扉がゆっくり閉まるように設計されています。そのため、車椅子使用者や高齢者以外の方がこの表示のあるボタンを押すとエレベーターの運行が遅くなるため、必要な方以外は押さないようにお願いしています。
しかし、今回の調査では、「車椅子使用者や高齢者などの専用ボタンであるため使用しないようにしている」との回答は37.6%に止まり、「近くにあると使用する(ボタンを押す)ことが多い」との回答が29.8%、「利用しても問題はないと思っている」との回答が15.3%、「特に意識をしていないで使用している」との回答が17.4%となっており、62.4%の方が日常的に利用していることが明らかになりました。


Q2. エレベーターの車椅子表示がある操作ボタンの使用
  実数 比率
車椅子使用者や高齢者などの専用ボタンであるため使用しないようにしている 301 37.6%
専用ボタンとは思っているが、近くにあると使用する(ボタンを押す)ことが多い 238 29.8%
入口脇のボタンと同じであるから、利用しても問題はないと思っている 122 15.3%
特に意識をしていないで使用している 139 17.4%
800 100%


調査概要

1. 対象者 エレベーターの設置してあるオフィスビルにお勤めの方
2. 有効回答 800サンプル
3. 調査時期 2005年3月
4. 調査方法 インターネットを通じて実施
5. 回答者
性別   年齢
  実数 比率
男性 400 50.0%
女性 400 50.0%
 
  実数 比率
20代 245 30.6%
30代 244 30.5%
40代 186 23.3%
50代 125 15.6%

エレベーターかご内専用操作盤

以上

お問い合わせ先

三菱電機ビルテクノサービス株式会社 広報室
担当:宮本、長谷河
電話:03-3201-8060

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