三菱電機ビルソリューションズ株式会社（取締役社長 松本 匡、本社：東京都千代田区）は、ホテル業界のDX※1推進を目的とした先進テクノロジーの実証実験を行う研究施設として株式会社タップ（代表取締役会長兼社長 林 悦男、本社：東京都江東区、以下、タップ）が2023年6月30日に開業する「タップホスピタリティラボ沖縄（沖縄県うるま市、以下、THL沖縄）」向けに、他社製エレベーターと連携した「ロボット移動支援サービス」を提供しました。

　近年の省人化・省力化ニーズの高まりを受け、ホテル業界においてもDX推進が急務となっています。タップでは、将来のホテル業界に貢献するために、実証実験に参画する企業と協力して技術開発を行い、さまざまな製品・サービスの開発を進めています。

　当社は、施設内のさまざまな設備とロボットを連携させるプラットフォーム「Ville-feuille®（ヴィルフィーユ）」※2を活用した「ロボット移動支援サービス」とタップのPMS※3の連携により、ロボットが移動しやすい環境の構築と、サービスロボットの導入促進による省人化・省力化に向けた取り組みを推進しています。

　今回、当社がTHL沖縄に提供した「ロボット移動支援サービス」により、ホテル業務における「リネン搬送」などを担うロボットのエレベーターを利用した上下階移動が可能になります。建物内でのロボットの移動範囲が広がることにより、THL沖縄でのホテルにおけるロボット運用に関するさまざまな実証実験を行うことが可能になります。

　今後、当社は、THL沖縄における「ロボット移動支援サービス」を利用した実証実験に参画し、ホテル業務の従事者とロボットとの協働の支援や、ホテル宿泊者に満足いただけるロボットによるサービス提供を支援することで、ホテル業界のDX推進に貢献していきます。また、実証実験を通じて得た知見から、さらなる機能開発・サービス提供を推進し、ホテルにとどまらず、オフィス・病院・商業施設・工場・交通機関など、あらゆる施設におけるロボットフレンドリーな環境の実現を目指します。

  ロボットからのリクエストに応じて、「Ville-feuille®」がエレベーターの呼び出しや行先階登録を行います。ロボットに対しては、「Ville-feuille®」から配車号機の通知やエレベーターの乗降タイミング等を指示することで、エレベーターを利用したロボットの縦移動を実現します。ロボットの稼働範囲の拡大によりロボット導入台数が削減でき、ビル内生産性向上やビル管理の省人化、運用効率化などを実現します。

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※1　 DX（デジタルトランスフォーメーション）:デジタル技術による生活やビジネスの変革。
※2　 Ville-feuille：フランス語で「都市」を意味する「Ville（ヴィル）」と「葉」を意味する「feuille（フィーユ）」を

         掛け合わせた「都市やビルへ多くの価値の葉を繁らせる」意の造語。三菱電機グループの統合IoT「ClariSense

       （クラリセンス）」の考え方に基づき設計。
         https://www.mitsubishielectric.co.jp/smartbuilding/
※3　 PMS（プロパティ・マネジメント・システム）：ホテルや旅館が、予約や客室管理を行う際に利用するホテルシステ

         ム。宿泊プランの販売、予約状況の管理、会計を行う際の精算、残数のチェックなどを行う客室管理、顧客情報、

         データ分析など、一元化されたデータを、状況に応じてさまざまな機能に利用し管理するシステム。