• 更新日:2022.08.22
  • 作成日:2022.07.21

オゾン問題に関するQ&A

オゾン層(Ozone layer)とはなんですか?オゾンとはどんな役割があるのですか?

地表から120kmくらいまでの空気の層を大気圏といいます。その大気圏の中でも地表から10km~50kmくらいのところを成層圏といいますが、この層の中でオゾン濃度の非常に濃いところをオゾン層と呼んでいます
オゾンは太陽の紫外線で分解し酸素原子(O)になり、非常に不安定なため、酸素分子(O2)と結合してオゾン(O3)となります。そして、オゾンは、太陽の短波長紫外線で光化学反応し分解します(オゾンの自然破壊)。この時、動植物に有害な紫外線を吸収し、地表へ到達する量を減少させるフィルター効果があります。

オゾン層(Ozone layer)とは

「オゾン層の破壊」とはどんなことですか?

フロン分子には塩素原子(Cl)が含まれています。地表から放出されたフロンは、成層圏に到達すると太陽からの紫外線をうけて、塩素原子を放出します。
この塩素原子がオゾンと化学反応を起こし、オゾンを分解してしまいます。これが「オゾン層の破壊」です。さらに、この塩素原子は安定することなく、繰り返しオゾンを破壊し続け、1個の塩素原子で数万個のオゾン分子を破壊してしまいます。

オゾン層破壊のメカニズムと塩素によるオゾン層破壊のメカニズム

オゾン層の破壊でどんなことが起きますか?

オゾン層の破壊によって、それまでオゾン層に吸収されていた有害な紫外線の、地球表面に到達する量が増加します。これによって白内障や、皮膚癌の発生が増加し、植物は発芽成長期の遺伝子破壊によって成長が阻害され、農作物の収穫減少など食料供給への影響が予測されています。

オゾン層の破壊

オゾン層の破壊はどうすれば防げるの?

現在の技術ではオゾン層を人工的に修復することは難しく、自然的な治癒にまかせるしかありません。
また、既に放出されたフロンガスを空気中から取除くこともできません。したがって、オゾン層破壊の防止策としては、これ以上フロンガスを大気中に放出しないことです。

三菱電機ビルソリューションズのオゾン層保護への取組みについて

作業時にはフロンガス回収装置を用い、フロンガスを大気中へ放出しないよう努めています。また、回収したフロンガスは専門業者により精製を行い再利用するか、化学処理により無害化し廃却しています。

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