日常の点検(1)かご・乗り場

ここでは、かごと乗場の日常点検のポイントを説明いたします。
管理者の方は、朝など、多くの利用者が利用を始める前のタイミングで、なるべく毎日一往復以上は試運転を行い、以下の項目をチェックしてください。
文字の色が赤くなっている項目に異常が発見された場合は、メンテナンス会社で処置を行いますので、速やかにご連絡ください。

準備する道具

かご室の点検事項

かごの戸

  • 戸の敷居溝にゴミや小石が入っていないか?

    かごの戸
    • 戸の開閉ができなくなるなど、故障の原因となりますので、敷居溝清掃用具などを用いて、昇降路内に落とさないように注意しながら取り除いてください。
    • 戸を開けたまま清掃をするときは、エレベーターを「一時休止」にして行ってください。

    注意

    一時休止せずに、無理に戸を押さえて作業を行うと、故障の原因となったり、ケガをするおそれがあります。

  • 戸の開閉がスムーズで、異常な音や動作がないか?

  • セーフティシューを押したときに戸は反転するか?

  • 戸閉中、かご操作盤の戸開きボタンを押したときに戸は反転するか?

かご操作盤まわり

  • 表示灯のランプ切れや破損などの異常はないか?

  • インターホンに、通話不能、音量低下などの異常がないか?

  • ステッカーやプレート(アクセスナンバープレート、検査報告済証)、用途、積載量、定員などの表示に剥がれや汚れはないか?

  • かご操作盤の開戸が施錠されているか?
    • イタズラされるおそれがありますので、必ず施錠してください。

かご室内

  • 床に小石やガラスなどが落ちていないか?
    • 床に小石やガラスなどが落ちていたら、取り除いてください。

    注意

    ガラスなどが敷居溝に入ると、戸が開閉しなくなるなどの故障の原因となったり、転んで手を付いたりしたときにケガをするおそれがあります。

  • 照明やファンに異常音や動作不良がないか?

  • 手すり、鏡、照明カバーのガタ、外れがないか?

運転状態

  • 運転時に異常音や振動がなく、乗り心地は正常か?

    • 起動-加速-走行中-減速-停止の各段階でチェックしてください。

乗場の点検事項

乗場まわり

点検は、各階すべてで行ってください。

  • 周辺に荷物などの大きなものが置かれていないか?

    乗場まわり
    • 乗り降りに支障をきたしますので、置かれていたら取り除いてください。

    注意

    機械室レス・エレベーターでは、故障等によりエレベーターが停止した場合、最下階の乗場からピット内に入り復旧作業を行う場合があります。特に地下に最下階がある場合は、施錠や障害物などにより乗場に行くことができないと、復旧に長い時間を要したり、状況によっては復旧できない可能性があります。

  • 床に小石やガラスなどが落ちていないか?
    • 床に小石やガラスなどが落ちていたら、取り除いてください。

    注意

    ガラスなどが敷居溝に入っていると、戸が開閉しなくなるなどの故障の原因となったり、転んで手を付いたりしたときにケガをするおそれがあります。

  • 押ボタンにランプ切れや破損などの異常はないか?

  • 床が濡れていないか?
    • 床が濡れていたら、こまめに拭き取ってください。

    注意

    床が濡れていると利用者が滑ってケガをするおそれがあります。

乗場出入口

点検は、各階すべてで行ってください。

  • 戸の敷居溝にゴミや小石が入っていないか?
    • 前述・かごの戸の敷居溝の内容をご参照ください。
  • 戸の開閉がスムーズで、異常な音や動作がないか?

  • かごの敷居と乗場の敷居に段差が生じていないか?

    注意

    かごへの乗り降りの際、段差につまづいて転倒するなどして、ケガをするおそれがあります。